ユング心理学の基本概念

2026年09月16日 23:28

ユング心理学の基本概念

ユングの時代まで精神医学は闇の中にあり、未知の研究分野でした🌃
正統的なドイツの精神医学を学んだユングでしたが、無意識の研究はそこに存在していませんでした。
しかし既に、在野で活動されていた心理療法家たちの中には、フロイトやピエール・ジャネなど無意識の心理現象を実地で知る方々も多く、このような中から無意識の力動理論は生まれています🙂

ユングは助手としてブロイラーに教えを受け、ジャネからは心の力動的把握を学びました。そしてフロイトからも多くの学びを得られました。

ユングの研究が、フロイトを含む精神分析学の心理療法家達とは異なる独自の成果を生んだのは臨床の立ち位置の違いもあったでしょう。
フロイトは精神分析の対象を神経症圏とされ、ユングは精神病圏の臨床からスタートされています。より病的症状の治療法確立が元々の目標でした。

ユングの初期の有名な研究は自由語連想とコンプレックスですが、自由語連想とは言語の連想により無意識的内容を意識化し、理解するもので、フロイトが試みていました。
ユングはこの連想の応答にかかる時間差から「被験者の心に抵触する刺激語」の存在を認め、当人に意識されていない感情と観念の複合体が存在するとされ、それを「コンプレックス」と呼びました。
コンプレックス概念はユング分析心理学の基本となり、この「抑圧」は個人的無意識領域に存在します。

昨日述べましたように、ユングはご自身の精神病様体験時、そこで見出した意識下の神話的要素や象徴からも、個人や民族や時間を超えたより深い意識領域、集合的無意識が存在することを知覚され、意識の階層理論や「元型(アーキタイプ)」として体系化されます。
これらは人類の長い長い時間の経験の蓄積の結果構成され、遺伝的に心に継承されると考えられました。

また、8種類の性格類型、心的類型をカテゴライズされます。
⭐自我の心的エネルギーの方向性
・「外向型」
・「内向型」
この差異で個人の性格類型をされ、これらは更に以下に分けられます。
ー「思考」(区別原理)
ー「感情」(関係原理)

⭐そして「心の機能」を2つに分けます。
・合理性(判断)
・非合理性(要素)
またこれらも以下の2つに分けられました。
ー「感覚」(現実性)
ー「直観」(可能性)
個人を構成する心には主要機能と補完機能があり、その何れにも属さないものは外部に「投影」されます。

因果性と共時性の発見も、ユング心理学において重要です。外界の物質の運動を主として「因果性」と呼びました。
共時性(シンクロニシティ)は因果性とは独立して「意味」や「イメージ」の類似を見、外界の事物や事象、個人の精神内部の事象等が互いに同時的な相関性を持つ事です。

そして共時性の現れのひとつとしては「布置」があります。
精神が困難な状態に直面したり、発達の過程において重要な局面に出逢う時、個人の心の内的世界における問題のありように対応するように、外的世界の事物や事象が、ある特定の配置を持って現れてくることをコンステラツィオーン(布置)と呼ばれました。

このユングの分析心理学は心理学、宗教学、神話学、民俗学等に大きな影響を与え、病人のみならず、より広く、多くの人に活用可能性を持つものとして私は捉えています😊

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