宇宙観🌌

2026年06月15日 23:04

宇宙観🌌


かつて、父方の祖父は真言宗寺院の檀家であり、第二次世界大戦後に廃れていた四国八十八ヶ所のひとつの寺院の復興に尽力したこともありました。
祖父や母の葬儀形式もまた、それに則り行われました。

法要の際も経本を読経する勤行による供養を行うわけですが、これは以下の流れで行います。

1.合掌礼拝
2.懺悔(身口意から生じる罪業への懺悔)
3.三帰(仏法僧の三宝への帰依)
4.三竟(生涯、三宝への帰依を誓う文言)
5.十善戒(不殺生・不偸盗・不邪婬・不妄語・不綺語・不悪口・不両舌・不慳貪・不瞋恚・不邪見)
6.発菩提心
7.三摩耶戒(大日如来と一体となることを誓う文言)
8.開経偈(大日如来の教えと出会えたことを喜ぶ😭)
9.般若心経
10.本尊真言
11.十三仏真言
12.光明真言
13.ご宝号(南無大師遍照金剛)
14.祈願文
15.回向文(万物成仏への祈願)

全て読経するとなかなか長く、しかしこれは己を、心を空しゅうして唱えよ、との事なので私は特に信仰心も持たず、心身がどのように変化するかな?と時折気づきながら唱えていました。

ここで言う「心」は、勤行の間、五取蘊(色蘊・受蘊・想蘊・行蘊・識蘊)、五陰など、有漏の五蘊への囚われから一旦離れよとのことなのでしょう。

様々な宗教宗派、神仏習合、分離なども見られ、多様に発展した日本仏教ですが、どれもベースとなるのは「唯識思想」です。
この「識」自体は感覚器も含め、宗派によって分類が違うこともありますが、基本は「眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識」の6つです。

また、密教は「識」を独特に解釈されています。
純粋意識として、遍く全てのものに遍在していると説かれます✨

そして私は、練功の際「識的拡がり」となりますが、「これ曼荼羅かなぁ?」と思う時もあり、フラワーオブライフとの繋がりを思ったりするのでした◯


胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅

この二つの曼荼羅は両界曼荼羅と呼ばれ、東密における宇宙の真理と根本を視覚化したものです。
密教修業において観想、儀礼が行われますが、最も重視される「大日経(胎蔵界曼荼羅)」と「金剛頂経(金剛界曼荼羅)」に基づく世界観、宇宙観を表し、必ずセットです。
胎蔵界=金剛界であるとされています。

共に大日如来が描かれ、胎蔵界は中心の大日如来の慈悲が全方向に広がる様を描き、諸仏、諸菩薩が配置され、これは生成と受容を象徴しています。
金剛界は大日如来による智慧と悟りへの道筋が示されており、厳密な区画と諸尊の配置で、修業段階を示しています。


曼荼羅の起源はインド密教ですが、7世紀頃に「大日経」と胎蔵界曼荼羅、やや後に「金剛頂経」と金剛界曼荼羅が形成されました。
その後唐に伝来し、入唐後の空海は恵果和尚に師事されました。
恵果和尚は、空海が既に相当な修業を積んでいたことを初対面で見抜かれ、異例ともいえる速さで奥義伝授を受けることが叶われたのでした。
その奥義が大悲胎蔵の法の灌頂と金剛界の灌頂でした。

ユングは曼荼羅を自己(self)の象徴と捉え、メンターであるフロイトとの決別後に訪れた方向性喪失による精神的危機を、曼荼羅を描くことによって自己治癒されました。
「無意識に圧倒される」体験をされ、それから逃げずに「対決」する道をユングは選ばれました。



過去、往々にして「霊性修業」は貴人や特権階級のものでした。
私のような、どこにおいても平平であればまだマシな人もまた、成熟した資本主義社会のおかげで「メソッドを買う」ことが出来ます。

食うや食わずの状態では、修業への発心、「心や時間の余裕」などもなかなか持てないものです。
そのことを有り難く思います。

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